性ホルモンの働きを恋愛ストーリー風に解説します~Part4

今回も引き続き、ホルモンの動きを恋愛映画のストーリー風に解説してまいります。

【ケンカ勃発】編

テストステロンとエストロゲンの相違が、男と女の間に暗くて深い溝を作るのだ。

社交場にララァを連れ出したシャアは、長年の友人にうっかり彼女が売春婦であることをバラしてしまう。それを知ったララァは傷つき、荷物をまとめてホテルを出ていこうとするが・・・

「他人に言いふらすなら自分を着飾らせて連れて歩かないで」とララァは言った。
「金で買われたのは事実だろ。それに謝ってるじゃないか」とシャア。

ああ、まさに。男と女の深い溝がここにあります。

エストロゲンの立場からすれば、「信じられない!アタシあんたの友達にものすごく馬鹿にされたんだから!すっごく傷ついたんだから!」

これに対してテストステロンは、「だって事実だろ?こっちはちゃんと謝ってるのに何をプンプン怒ってるのかさっぱり分からないぜ」という具合。

男性ホルモンと女性ホルモンのすれ違い

「女性ホルモンのエストロゲンは子育てが有利に働くよう、周囲と協調性を築いたり、平和を重んじる方向に働きます。それだけに相手への共感力が高く、相手にもまた自分への共感も求めます。一方、男性ホルモンのテストステロンは、今の事態を解決しようとして相手を論破し、結論を導こうとします。その結果として男女の衝突が起こります」※偉い学者の言葉を引用

どちらが悪いわけでもなし。これは狩り優先の男性ホルモンと子育て重視の女性ホルモンのすれ違い。出ていくから精算して、というララァに無言で札束をポンと放り投げるシャア。

さあ、ブチ切れたララァの副腎皮質からコンチゾールのお出ましだ。

「違うだろ~!違うだろうお~!アタシが侮辱されて傷ついたってことをあんたがどう思ってるかを聞きたいんだよ!それに人の秘密をべらべら喋っておいて、あっごめんで済むなら警察はいらんわ!しかも、そのお金の渡し方はなに!?あんたまでアタシを馬鹿にしてんのか!」と、こんな具合に副腎皮質からドバドバ分泌されるのがコンチゾール。

ブチ切れたララァはコルチゾール解放状態

サバンナで敵とばったり出くわしたとき、ヒトは闘うか逃げるかを瞬時に判断しなければならなかった。どちらにしてもエネルギーが必要な状況なので、交感神経を研ぎ澄ませ血糖値を上げ血管を収縮させ心拍数をあげていく。

相手の心ないひと言で不信感を抱いたりカッとしたとき、まさにコルチゾールは解放状態になり、こうした身体反応が起こる。

で、男女のケンカの場合、イライラしてコルチゾールをしょっちゅう出してるのは大抵、女性。分かってる男性は常に女性の気持ちに寄り添って共感します。マメな男性がモテるというのはそうゆう意味でしょう。

シャアはまだまだ、修業が足りないようで。
さて、この後、ブチ切れたララァとシャアはどうなるのやら・・・

続きは【性ホルモンの働きを恋愛ストーリー風に解説します】~Part5へ

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