人材開発部 川藤の趣味への道②

人材開発部の川藤です。
急に寒くなり、我が家のニャンコ達も人肌が恋しいらしく、最近は代わる代わる一緒に寝ています。
4匹いるうちの1匹はこの季節しか一緒に寝ないので、また冬が来たのだと季節の移り変わりを感じるこの頃です。

今回は前回の続きとなる大型自動二輪免許取得の話をしたいと思います。
この記事を読んで、免許を取ろうと思う方がいたら幸いです。

鮫洲試験場Aコース、Bコース

当時鮫洲試験場は課題コース、外周とありました。
課題コースは波状路、スラローム、S字、クランク、一本橋といったバイクコントロールの技能を見る課題です。
(自分の時は、この課題コースがA、Bと二つでした)
やる内容は同じですが、順番が違います。
実はBコースの方が難しく、その後Bコースは廃止となってます。

外周は法規走行、坂道発進、急制動、踏切通過といった内容です。

流れとしては、課題コースを走り、問題がなければ外周を走ります。
ただ初めのうちはこの課題コースがクリア出来ません。(課題がOKにならないと外周は走れません)

自分も3回目までは課題コースで終わっていました。
4回目でようやく外周へ行けたのですが、コースを覚えてなくて間違えまくっていたら試験終了。

ここからスランプに陥ります。
5回、6回、7回、8回と外周へは行けず。
夏に申し込んだのに、季節は冬になっていました。

9回目を落ちた時に、試験官が自分の皮ジャンをつまみながら一言

試験官 「お兄ちゃん、こんないいもん着てるけど、恰好だけだね。教習所に行って取った方がいいんじゃないの。」

これにはさすがに頭にきました。
絶対次で受かってやる、試験官はこいつになれと思い、次の予約を待ちました。

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合格の日

やる気満々で迎えた10回目、この時には運転技術も上がり、自信も持っていました。
そして発表されたコースは難しいBコース、試験官は前回の彼でした。

この日は30人くらいの受験者がいて、自分は2番目でした。
よっしゃ見てろとバイクに跨り試験スタート。

課題を次々とこなし最後の一本橋へ。
規定以上の秒数で走り切り一時停止、試験官を見ると外周への合図。

当たり前だと思い、外周をこれでどーだという気持ちで走りました。
完走しドキドキしながら待っていると、担当試験官がやってきました。

試験官 「住所、名前を言って下さい。」

自分  「○○区××、川藤です。」

試験官 「生年月日を言って下さい。」

自分  「え、ところで結果はどーなんですか?」

試験官 「合格ですよ。」

自分  「あ、ありがとうございます。」

本当は前回の怒りが収まっていないので、合格と言ったら殴ってやろうと思っていましたが、実際は嬉しさのあまりお礼を言ってました。

この日の合格者は自分含め2名だけ。
合格手続きを試験官としている時に、あまりにも態度が違うので聞いてみました。

自分  「何か前回と態度が違いますね?」

試験官 「私達は教官ではなく、試験官です。私は試験官である事に誇りを持っているので、教える事はしません。今は教習所でも免許は取れるので、試験場に来る方にはわざと厳しくしています。あなたは自分の実力で合格しました。受かった方には敬意を称し対応致します。」

試験官の思い

後で自分の友人が受講する時、見ていたら試験官と話す機会がありました。
試験を受けるのかと聞かれ、自分は鮫洲のBコースで取ったというと、口調が敬語になりました。

彼らには試験官としてのプライドがあり、教習所ではなく試験場で取るのが本当の免許と思っているようです。
教習所でも試験場でも、免許は同じだと自分は思ってますが、受かった時のうれしさは間違いなく試験場です。

教習所であれば1ヶ月で取れたものを、半年かけて取りました。
そしてこのうれしさは、人生の中で3本以内に入りますし、今でも最高の思い出です。
時間の都合がつく方は、一度試験場でチャレンジしてはいかがですか。

次回は免許取得から、趣味となるバイク購入までを書きたいと思います。

この記事を書いた人

川藤
  • 川藤 ( )
  • 五反田店スタッフ、埼玉店店長を経て人材開発部に配属となった川藤です。前職がバーテンダーなので、お酒が生活の一部になってます。皆様の研修を主に担当するので、研修後楽しいお酒を飲みましょう。

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