風俗ソムリエも苦悶した!!性病体験記『毛じらみ』編【閑話休題】

こんにちは、店舗開発のクロサキーヌです。前回、性感染症の記事を書きました。シリーズ連載中ではありますが、ここで小話を一つはさみたいと思います。
さて、性感染症についてですが、この記事をご覧の皆さまは1回、2回は当然経験されていることと思います。年2回は罹ってますよ～という猛者もいらっしゃるのではないでしょうか。かく言う私もいくつかの“モノ”については経験済みでございます。その中からエピソードを一つ紹介してみたいと思います。

病名：『毛じらみ』

人間に寄生するシラミは主に3種類になりますが、今回は陰毛に寄生する『毛じらみ』のお話です。

初めて罹患したのは、他店調査ということでライバル他社の風俗店に遊びに行った時になります。数日後にやたらと股間が痒いなっていう認識だったのですが、全然痒みが引かないのでトイレで観察したときに発見しました。

それまで見たこともなかったので思考停止状態になりましたが、恐らく『毛じらみ』だろうと判断しました。そこで先輩社員や上司に電話を掛けまくりアドバイスを求めましたが、笑うばかりで唯一の言葉が「剃れ！」でした。

剃刀でパイ〇ン状態にし、見えるシラミを片っ端から除去しましたが、気になって寝れずに翌朝病院に駆け込みました。何度かお世話になっている顔見知りの皮膚科に行き、診察室で脱いだ瞬間、見事なパイ〇ンぶりに先生と看護師の女性が目を丸くしてましたが、次の瞬間に「治療が長引くかもしれないから剃るな」と先生に怒られました。

結果、けつの毛どころか、下半身の毛という毛をじっくりと観察されるという拷問を味わうこととなりました。『毛じらみ』を見つけても剃らない方が良いようです・・・

※パイ〇ンにすると生え始めのチクチクが半端ないから要注意だぞ！！
良い子のみんなは真似するな！！

診断は当然『毛じらみ』。処方された薬でひと月ほどで退治できました。（お医者さんの判断は2ヶ月）

2度目の罹患からは、落ち着いて対処できるようになり、薬局が開いていない時間でも対処できるように『毛じらみ退治用』のスミスリンシャンプーとパウダーを常備するようになりました。

初回のうろたえようが嘘のように。慣れとはつくづく怖いものだと思います。

もし『毛じらみ』に感染したら？

さて、『毛じらみ』についてのアドバイスです。

感染の9割以上は性行為によるものですが、怖いところは1割弱がそれ以外の感染経路を持つという部分です。公衆浴場、スパ、岩盤浴場、ラブホやレンタルルームのベッドなど、人の出入りが多い場所での非接触感染があり得るんです。私も実際に健康ランドでの感染も経験しております。

また、電車内での接触でも感染することがあるようなので、不特定の異性（または同性）との性行為がなくても感染する可能性はあります。

自分の股間、特に陰毛をマジマジと見る機会はあまりないと思いますが、痒いなどの違和感を覚えたら、毛を掻き分けてじっくりと探してみましょう。

白っぽい蟹のような生物がいたら、ほぼ間違いなく『毛じらみ』です。1匹いたら、卵を大量に産み付けている可能性が高くなります。。。そして、放置では絶対に駆除できません。

残念なことに市販の薬用石鹸やグリンスなどの消毒薬は効果が期待できません。そのため、上述のスミスリンシャンプーやパウダーといった専用の治療薬を使うこととなります。

やっかいなのは、シャンプーやパウダーを使っても1回で卵を駆除できないところにあります。そのため、確実に駆除するには2日おきに4～5回ほど薬の使用を繰り返し、『毛じらみ』が孵化しても卵を産めない幼虫期間の間にやっつけねばなりません。

シャンプーやパウダーの使用が10日ほど、完全駆除が行えたかの確認のため、さらに2週間ほどかかり、約1ヶ月弱が完治までの目安となります。（お医者様判断は2ヶ月ほど）

この治療期間中はずっと気持ち悪い状態のまま過ごさなくてはならず、なかなかしんどい期間とも言えます。当然、使用したタオルや衣類からの感染、寝具からの感染もあり得ます。パートナーや家族への感染も考えられますし、2次被害を出さないために洗濯もお風呂も完全に別にしなければなりません。ご家庭環境によっては非人間的な扱いをされる恐れもあります。

くれぐれもご注意を！

それと薬が効いているか不安になり、1日に何回も使いたくなってしまうのも、この期間の特徴と言えるでしょう。初回であれば特にこの傾向が強くなるかと思います。

私も初回、2日で1回と言われていたシャンプーを1日2回使用してしまいました。先生に相談した時に『農薬と同じ成分を含んでいるからやめなさい』と言われ、自重するようになりました。

何にせよ、心が折れる『毛じらみ』、皆様も十分注意して下さい。

ん？アイキャッチの蟹？まぁ、似てるんで・・・