【11月の気になったニュース】マラソン開催地問題が起きた経緯とは?

こんにちは、東京の佐藤です。

マラソン・競歩の東京⇒札幌開催問題

2019年11月、気が付けばなんと今年もあと、1か月半で終わってしまいますね。歳のせいか1年の経過が年ごとに早くなっていると感じるこの頃です。

このブログが掲載される頃には、もう決定していると思われますが、執筆している今は、『東京オリンピック・マラソン・競歩の東京⇒札幌開催問題』で揉めている最中です。

マラソン競技と言えば、100m競技と並び、オリンピックの花形競技の一つ、非常に注目される種目です。突如巻き起こった開催地変更案に、東京都側も抗議体制に入ってますね。

そもそも2013年に開催決定を受け、猛暑への対策は行なってきました(不十分との声もありますが)。路面温度を下げる効果があるとされる遮熱性舗装を整備したり、打ち水対策、ミストシャワー配備・・・

特にミストシャワーについては、噴射する水の粒を小さくし、不快感を感じさせない装置をメーカーが開発するなど、東京都肝いりのシステムであります。

ドーハの結果を受け開催地変更へ

ご存じの方も多いと思いますが、今回なぜ開催地変更案が浮上したかというと、中東ドーハで開催された2019世界陸上、女子マラソンにおいての暑さを考慮した結果です。

夜中の開催を決行したにも関わらず、68人中28人、実に4割も途中棄権したという前代未聞の結果を受けたことが要因とされています。

ドーハと同じ高温多湿の東京では、条件が選手には厳しすぎると、国際オリンピック委員会が判断し、今回の回避案となったようです。

訓練された人間とはいえ、2時間強走り続けるわけですから、気候条件はかなり重要な要素です。

先日、非公認ながら、男子マラソンでケニア選手が人類が初めて2時間を切る1時間59分40秒2をマーク。現在の世界記録が2時間1分39秒ですので、非常にインパクトの強い記録ですね。

オーストリアで開催されたレースで、比較的直線かつアップダウンも少なく、しかもペースメーカーと呼ばれる風よけの役割を果たす伴走者が、複数人で選手の周りを取り囲みながらの記録でした。

なにやら、どのコースを走っても記録が公認されるわけではなく、細かい規定を満たしたコースのみが公認記録として認められるようです。

どんなスポーツでも同じですが、それたけ条件というのはシビアなのですね。

猛暑の時期にオリンピックを開催する理由

ここで疑問なのが、なぜ世界的にも有名な日本の猛暑期間に、オリンピックを開催しなければならないのかという問題です。前回、1964年開催の東京オリンピックは猛暑を避け、あえて11月に開催したようです。

一説によると、アメリカのスポーツ事情が関係しているとも言われています。

アメリカ4大スポーツ(野球・バスケ・フットボール・アイスホッケー)の放映にかぶらないの時期が、8月なんだとか。すでに国際オリンピック委員会に、高額(8500億)な放映権を支払っているようですね。

ただ今回、札幌に変更が決まった場合、コース整備にかかる費用が500億と言われており、それをどこが負担するのか?という問題も残されているようです。

そんな2020年まであと1か月半、楽しみな年になりそうですね。

この記事を書いた人

正博佐藤
  • 佐藤 正博 ( / )
  • 将来、海の見えるところに住みたい!そんな事をぼんやーり考えながら。。。最近「ツナ缶とゆで卵とプロテイン」にはまっているこの頃です。。。

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