【風俗ソムリエの考察】『定額使い放題プラン』を風俗店に導入したら?

こんにちは、相変わらず筆が遅いクロサキーヌです。
早速、今話題の『サブスクリプション(使い放題)』の風俗店の導入について考察してみたいと思います。
『サブスクリプション』ですが、わかりやすく言うと『月額○○円で使い放題』といったサービスのことです。

身近なものでは携帯電話の『かけ放題』『パケ放題』などもこれに相当します。『アマゾンプライム』や『ネットフリックス』『Spotify』なども有名です。
珍しいものでは居酒屋の「月額定額制飲み放題サービス」なども登場しています。アンドモワ⇒飲み放題サービス
では、風俗店で導入した場合はどうなのか、2つの事例を基に検証してみたいと思います。

【ケース1】吉原ソープランド

数年前、吉原のソープランドが『1週間通い放題』のサービスを行いました。(現在は行っていません)

ルールは単純で、

  • 初回受付日より7日間有効
  • ご利用は1日1回のみ
  • 基本的にはフリー利用(指名できない)

という内容でした。

これをイベント料金、定価、利用回数(最大7回)で比較したものが下図になります。

お客様側から見れば3回、または4回以上遊ぶことで、いわゆる『元が取れた』格好となります。

立場を変えてお店サイドから見てみましょう。当然女性への報酬も発生しているわけですが、それを単純計算してみたものが下図になります。

見ての通り、お客様側が6回、または7回遊ぶとお店の利益はなくなります。実際には、水光熱費、ローション代、タオル代など、ほかにも経費が掛かっているので、4回または5回程度使用されると赤字と言ってよいかと思います。

こうしてみると意外とお店にとっては厳しい内容ですね。イベント自体が短期間で終わっているので、結果から見ると、お店側の思惑通りにことが運ばず、損益分岐を超える内容だったのではないかと推察します。

価格設定を高くすればお店側の損をなくす内容にもできたでしょうが、あまり高いとイベント自体に興味を持ってもらえない可能性も出てくるため、お店側としても、なかなか難しい判断だったというのが良くわかります。

【ケース2】新宿オナクラ店

続いては現在も続けておられるお店の事例です。こちらのルールも吉原のソープとほぼ変わりませんが、以下のようになっております。

  • 購入日より30日間利用可能
  • 利用は1日1回のみ
  • ご利用はご本人様限定
  • 差額支払いで他のコースも利用可能
  • 限定30名

これを同じように、お客様の立場で見た場合、

30日間使えますが、2日に1回以上使用すれば元が取れます。

では、お店目線で見てみましょう。

想定したものと異なりましたが、実は30回利用されても利益ベースではプラスになっています。

こちらのお店の場合、内包されているプレイが“一番短い20分”で“着衣”となっているので、オプション、指名等の追加によって利益の上積みを狙っていると言えるでしょう。

お客様の立場で言えば、元を取る16回以上は通いたいと思うでしょうし、すべて定額内で遊ばれる方も少ないでしょうから、意味を成しているイベントと言えるのではないでしょうか。

とはいえ、女性単価の安いオナクラであるからこそできるイベントとも言えそうです。

一般的なヘルス店で同内容のサービスを検討すると、恐らく月額15万円以上の設定にしなければ損益を維持できないでしょう。オナクラほどオプションもないので、上積みもあまり期待できないといった印象です。

まとめ

実際に導入している店舗が少なく、2例のみで結論づけるのは大変困難ではありますが、一般的なヘルス、エステ、ソープランドで『サブスクリプション』による定額制を導入するのは、今はまだ現実的でないように思います。

事例には含めませんでしたが、家賃、広告費、什器代、人件費などなど、お店運営にはそれ以外の支出も多くあるため、【ケース2】のオナクラ店でも、実際にはほとんど利益が出ていないレベルだと推察されます。

最近、ブログやSNSなどで、風俗のサブスクリプション導入についての記事を目にすることが増えてきましたが、まだまだご期待に添える環境にはなっていないようです。

というわけで、簡単ではありますが考察させていただきました。mm

この記事を書いた人

大地黒崎
  • 黒崎 大地 ( )
  • 色々やってます「黒崎」です。以前は、フランチャイズの開業支援などを行っていました。 野球やサッカー観戦大好きで、スタジアムにも観に行ってます。あとベビメタも好きです♪

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