【京都の山奥で誰とも目を合わさず話さず】10日間瞑想した私に起こった不思議な出来事

人材開発部やまもとです。暑いですね、今年の夏は。けど、暑くて天気が良いほうが夏らしくていい!と思うのは私だけでしょうか。

さて、突然ですが、皆さん「瞑想」したことありますか?「迷走」はあっても「瞑想」はない?w
私はというと京都の山奥で10日間ずっと「瞑想」していたことがあります。しかもその10日間ずっと「誰ともしゃべらずに」そして「誰とも目を合わさずに」です。

こんな体験を望んでしに行ったわけですが、今考えれば「迷走」していたのかもしれません。今回はそんな「迷走」して「瞑想」した体験を、ご紹介したいと思います。

なんでそんな体験したの?

以前このブログで記事にさせていただきましたが、私は数年前バックパッカーで2年ほど海外を旅していました。その時にネパールやインドで知り合ったバックパッカーと話をしていると、必ずと言って良いほど話題にあがるのが「ヴィパッサナー瞑想」の話。

ヴィパッサナー瞑想は、ナーマ(こころのはたらき)とルーパ(物質)を観察することによって、仏教において真理とされる無常・苦・無我を洞察する瞑想である。ヴィパッサナーは「観察する」を意味する。アメリカでは仏教色を排した実践もあり、インサイトメディテーションとも呼ばれる。
wikipedia

このヴィパッサナー瞑想は世界各国145箇所の施設で受けることができ、日本でも京都と千葉の施設で受けることができます。日本に帰国したあと、どうしてもこのことが気になり、京都の施設で受けることにしたのです。

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どんな施設なの?

施設は京都駅から電車に乗って約40分、そこからバスに乗って約50分のところにあります。

指定日時にここを訪れ、10日間のコースを体験するのですが、人数は60名程度で男女半々くらいです。男女は完全に隔離され、財布、書物、携帯電話など、すべて預けます。受付を済ませたらコースが終わるまでの10日間、下記を守らなければなりません。

  • 露出が大きい服の着用禁止(膝が見えてはいけない)
  • 身体のラインが分かる服の着用禁止
  • 匂いの強いシャンプーなど使用禁止
  • 運動禁止
  • 自慰禁止
  • 外出禁止
  • 外部との連絡禁止
  • 会話禁止
  • 目を合わせてはいけない
  • 字を読んだり書いたりしてはいけない
  • 4時起床
  • 21時就寝
  • 毎日12時間瞑想
  • 食事は午前中のみ
  • 食事はベジタリアンメニュー

・・・など。

どんなスケジュールなの?

スケジュールは下記の通りです。

  • 午前4時00分 起床
  • 午前4時30分~瞑想
  • 午前6時30分~朝食と休憩
  • 午前8時00分~グループ瞑想
  • 午前9時00分~瞑想
  • 午前11時00分~昼食と休憩
  • 午後13時00分~瞑想
  • 午後14時30分~グループ瞑想
  • 午後15時30分~瞑想
  • 午後17時00分~ティータイムと休憩
  • 午後18時00分~グループ瞑想
  • 午後19時00分~講話
  • 午後20時30分~グループ瞑想
  • 午後21時00分~就寝

「時」を知らせるのは「鐘」の音のみ。

  • 朝4時の鐘の音は起床の知らせ
  • 夜21時の鐘の音は就寝の知らせ
  • 瞑想中の鐘の音は休憩の知らせ
  • 休憩中の鐘の音は瞑想の知らせ

カーーーン!カーーーン!カーーーン!と、3回鳴るので聞こえないことはありません。

どんな瞑想なの?

3日目までの瞑想は「ひたすら自分の呼吸を客観的に観察し続ける瞑想法」です。(アーナーパーナ瞑想)

「は?何いってんだコイツ」って思いますよねw

日本ヴィパッサナー協会のサイトでは下記のように説明されています。

止むことなく鼻孔に入っては出ていく、変化しつづける呼吸の流れという自然の現実に注意を集中し、心を制御する力を高めていきます。

はい、余計に意味が分かりませんねw

4日目からは呼吸だけでなく「身体の内部、外部に起こる無常の現象を、その都度反応することなく客観的に観察して常に自分の心を平静に保ち続ける瞑想法」です。

日本ヴィパッサナー協会のサイトでは下記のように説明されています。

体の感覚を観察し、その性質を理解し、反応を止めることで平静な心を育てます。

具体的には「どこどこが痒いな」とか「汗が流れたな」とか「お腹減ったな」とか、そういうことにいちいち反応せず、観察し続けて平静を保つということです。

瞑想して何が起こったの?

始めのうちは瞑想というよりも、ただ目を瞑って「無になろう!無になろう!」と思っていただけでした。そう思っている時点で無になれていないんですがw

それがだんだん呼吸を観察するということの意味が分かるようになります。鼻から吸うときの空気の温度と、鼻から吐き出す時の空気の温度の違いが分かってきたり、呼吸のたびに肌とTシャツが触れ合う感覚を感じられるようになったり・・・って、危ない人だと思わないでくださいね?私のことw

要は、意識を集中させることによって、神経が研ぎ澄まされ、普通だったら気付くことのできない身体に起こる無常な現象に気付くことができるようになったんです!!

・・・って全然伝わらないですよね?!(汗)

ブログを書きながら思ったんですが、この時の感動を文章で伝えるのは私には無理でした!(汗)

ただ、どれくらい感動したかだけ伝えさせてください。瞑想中にそのことに気付いた瞬間、全身が熱くなって涙が込み上げるほどだったんです!

この感覚は体験した人にしか分からないと思います。皆さんも機会があればぜひ、いや、機会を作ってでも体験してみてください。

ちなみに参加費、宿泊費、食事代など一切請求されることはありません。完全に無料です。施設で奉仕を行う方々もボランティアのみで、給料をもらっている人は誰一人としておりません。

コース修了後、「他の人たちにもこの機会が与えられるように」との思いを持った人が行う寄付によって運営されているそうです。

以上、ヴィパッサナー瞑想のご紹介でした。

この記事を書いた人

やまもと
  • やまもと ( )
  • 横浜店、埼玉店で店長を経験後、人材開発部/タレントケアチーム/カスタマーサービスの責任者を務めているやまもとです。美味しいものとお酒、夏と海、アウトドアに旅行、仕事も好きですが遊びはもっと大好きです。

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