【ヤモリと暮らす一週間】よく見ると目がクリクリしてて意外にかわいいです

爬虫類が苦手な方は、念のため閲覧注意でお願いします。

壁に見慣れぬひび割れが?

いつものように自宅に帰ると、食器棚の後ろに見慣れないひび割れのようなものが。最初は壁紙がはがれたのかと思いました。築年数も結構経っているし、そういうこともあるだろうと、特に気にかけもしませんでした。しかし、ふと気付くとひび割れの位置が移動しているような・・・

さっきまではもっと上にあったはず、あきらかに下にずれている。不審に思って近寄ると、まぁ、タイトルにあるようにヤモリだったんですね。ここだけの話、ビックリして恥ずかしながら悲鳴を上げてしまいました。だって、まさか目が合うとは思っていなかったから。

それにしても、なんだってヤモリをひび割れと間違えたんでしょうか?自分でも不思議です。

よく見ると意外と愛らしい顔立ちなんです

一瞬びびったものの、正体が判明してしまえば、決して恐ろしいものではありません。そもそもヤモリは漢字にすると、守宮、あるいは家守と書くくらいありがたく、縁起のいい生き物なのです。読んで字のごとく家を守ってくれて、一説によれば金運まで上げてくれるらしいです。(金運に関して特に効果は感じられませんでしたが)

この時期、うっかり生ごみを放置してしまうと虫が湧くこともあります。そんな時、頼りになるのがヤモリです。うっとおしい羽虫なんてぺロリと捕食してくれるでしょう。

それに縁起がいいとか、嫌な虫を食べてくれるとかは置いといて、純粋にかわいいんです。よく見ると意外と愛らしい顔立ちしてます。体長は尻尾も入れて約10センチくらいでしょうか。10センチと言うと結構なサイズに感じるかもしれませんが、半分は尻尾なので、威圧感もなくほどよいサイズ感です。

なんといっても、あんまり動かないのがいい。いくらかわいいといっても、いきなり目の前に現れると、さすがにびびります。誰もいないと思って油断してたら、後ろに誰かいた的な驚きがあります。

でも、ヤモリは食器棚の裏から出てきません。たまに顔だけ覗かせていたりとか、尻尾だけ見えていたりとか、そんな程度の変化で、あとはただじっとしています。

さよならも言わずに・・・

慣れてくると愛着が湧いてくるものです。いつしか食器棚の裏を覗いて、ヤモリの顔を見るのが日課になっていました。

今日も元気にしてるかな?ちゃんとごはん食べてるのかな?と、ヤモリのことが気になって仕方なくなってきます。仕事から帰ったら、真っ先にヤモリの様子を確かめに行くまでに。果ては、あえて生ごみを放置して、小バエでも湧いたら、ヤモリ喜ぶかな、なんてことまで考え出す始末。もちろん実行には移しませんでしたけど。

一週間あまりが経過し、ヤモリと暮らすのが当たり前の日常となっていたある日、さよならも言わずにヤモリはいなくなっていました。食器棚の裏を懐中電灯で照らし、食器棚を移動させ、ついでに部屋の模様替えまでしたけれど、ヤモリは見つかりませんでした。

でも、本当はわかっていたんです。この幸せな時間が長くは続かないってことを。なぜなら古い家とはいえ室内だし、そうそう餌になる虫がいるわけではありません。お腹が減ったら、次の餌場に移動するのは生物として至極当たり前のことです。

さみしいけれど仕方がない。短い間だったけど楽しい時間をありがとう・・・どこか新しい土地で幸せになってくれることを願うばかりでした。

いつもヤモリが張り付いていた食器棚裏の壁・・・その経年劣化で黄ばんだ壁を見るたびに、あのヤモリを思い出す日々・・・そんな悲しみも、時間の経過とともに、ゆっくり癒されていきます。

ヤモリのいない悲しみが想い出に変わった頃、洗濯機の裏の壁紙がはがれているのを発見しました。おかしいな、昨日までなんともなかったのに・・・不審に思って近づいてみると、そこにはヤモリが静かに張り付いていました。

おかえり、ヤモリ!

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しめ
  • しめ ( )
  • マーケティング事業部のしめです。仕事以外の時間はほぼすべて猫に費やしています。奴隷のような暮らしを強いられていますが、猫に奉仕する幸せかみ締めてます。ちなみに飼い猫の名前も『しめ』です。

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