元?ネトゲ廃人が考える収益性の真理~課金したくなる仕組みとは?~

夢見る乙女グループ男性求人ブログをご覧頂きました貴方へ。
こんにちは、マーケティング事業部所属の山口良二です。

ネトゲ・ソシャゲの収益の仕組み

ネトゲやソシャゲ、貴方はやったことがありますか?
私、実はネトゲ廃人なんです。。。(元・・・多分)

恐らく、今まで累積で課金した額を振り返ると、もしかしたらベンツの1台は買えるのでは?!という程。。。

とはいえ、ゲームと言えども「日々是勉強!」がモットー。些細なことでも、何かしらの学びを得るために、今回は「ネトゲが教えてくれた収益性の真理」について書いてみます。

昨今のネトゲ・ソシャゲは「基本プレイ無料」がほぼデフォルトになっています。さらに「今開始すると☆最強レア確定ガチャ無料!」みたいなのも見慣れたものです。

まずは、良い思いをしてもらってゲームにのめり込んでもらうという手法です。

ちなみにこれは、近代的なものでもなんでもなく・・・「スーパーの試食コーナー」のやり方と全く同じですね。(無料で食べて、美味しいと思ってくれたほうが購買率と購買単価があがる⇒結果的に無料分の材料費をペイ出来る)

「お金ちょうだい」は誰も見向きもしない

上記の通り、基本プレイ無料がほとんどのため、ずっと無料で遊べるわけです。ですが、それでは運営元は利益どころか、サーバーやシステムの開発及び維持費と人件費で大赤字です。

そのため、課金してもらわなくてはいけないわけですが、「課金してね!」と言って喜んで課金する人はまずいないでしょう。

「思わず課金したくなる仕組み」が必要です。

払いたくなるには何が必要か?

ネトゲ・ソシャゲの場合は

  • (課金して手に入れられるかもしれないキャラが)可愛い
  • (課金して手に入れられるかもしれないキャラが)強い
  • (課金して手に入れられるアイテムが)強い

おおよそこの辺に収束するでしょうか。

ネトゲ・ソシャゲに関わらず、人は「払う対価より大きなリターンを感じたらお金を払う」のは必然ですので、上記もそれに沿ったものとなっています。

ただし、固有の概念はもちろん存在します。

「強い」と「可愛い」の大きすぎる違い

「可愛い」というのは、自己の欲求を満たすものです。

例:「やっべー!今回の○○当たった!めちゃかわ!」⇒欲求が満たされる

しかし「強い」は別です。強いというのは「何かと比較して」強いということです。自身が持っているキャラとの比較、他のプレイヤーが持っているキャラとの比較・・・等々になりますが、ということは「対人」とか「ランキング」への意識があるプレイヤーこそが、より大きな欲求を持ち、それを満たしたいと思う概念です。

収益性という側面からいえば、この渦に1人でも多くのプレイヤーを巻き込んだゲームが儲かります。

  • 金額の比較からプレイヤー同士の比較へ
  • キャラの比較から、プレイヤー同士の比較へ

となるわけです。

乱暴な言い方をすれば「俺は10万円課金したから、5万円しか課金していないやつに勝てる」となるわけです。。。

一番大切なのはやはり「LTV」?!

とはいえ、上記のようなプレイヤーは本当にごく一部です。また、それだけの可処分所得があるプレイヤーは、いったん熱がさめるとすぐ他のゲームへ行きがちです。(重課金環境があると、別のゲームに後発で参入しても追い付くことが容易・・・世の中お金ですかね。。。)

となると、やはりLTVが大切です。

LTVとは「Life Time Value」=顧客生涯価値。

例えば、100人がそれぞれ10,000円を支払った場合のLTVは10,000円。50人が30,000円支払い、50人が10,000円を払った場合のLTVは20,000円です。

ネトゲ・ソシャゲは、廃課金~微課金~無課金~と属性が分かれます。(これはどんなビジネスでもほぼ同じです)

じゃあ、廃課金を増やすだけでいいじゃんと思いがちですが、課金するということは、何かを誇示したいという欲求があるのと、それを満たせなくなったら終わりです。

  • 廃課金⇒無課金プレイヤーをふるぼっこする、強い(レアな)ものをたくさん持っていることで欲求を満たす
  • 微課金⇒無課金プレイヤーとの勝率が高い、どうしても欲しいものだけ課金して手に入れられることで欲求を満たす
  • 無課金⇒課金しなくても、対価(膨大な時間等)で、ある程度上記課金者と渡り合えることで欲求を満たす。または、課金と関係ないコンテンツで欲求を満たす

上記全てをゲームシステムとして満たさなければいけません。

その大前提のもと、無課金を微課金へ、微課金を廃課金へ、利益を広告費にまわしプレイヤー(最初はほとんど無課金)を増やす・・・

上記の指針のもと、全体を平均したものがLTVで、LTVが上昇すれば利益も自然と増えてゆくものです。

まとめ

語りすぎましたが・・・私から一言。

「もし、夢見る乙女グループに入社されることになり、その待遇の良さに驚かれたとしても・・・課金はほどほどに」

この記事を書いた人

良二山口
  • 山口 良二 ( )
  • グループが創設される前からIT畑に根を生やしつつ、各種業務の仕組化や効率化を率先して設計しております。「ありがとう」と言われることを積み重ねられる仕事環境にはやりがいが溢れています。

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